投資家の中には節約のため、固定費の削減や生活レベルを下げるなど投資資金の捻出に精を出している人がいると思います。
その行動はとても理にかなっており、素晴らしい行動だと思います。
しかし、中には行き過ぎた行動を起こす方もいます。
・テレビが壊れたら処分する人を見つけ、タダで譲ってもらう代わりに焼肉を奢る。
・居酒屋に行っても飲み物を水だけ頼む。
節約の精神は良しとしても、それに対する利益は全てお金というファクターに収まるため倫理的に受け入れられないものです。
物やサービスは必ず原価に付加価値を付けて、値付けがされています。
そのため、サービスの付加価値をどのように使い、利益を最大限得られるよう試行錯誤することが節約になると考えています。
節約のために車や家を持たない意見もありますが、生活スタイルの違いにより必要になることもあるでしょう。
家の場合、基本的に賃貸用の住宅と持ち家の住宅とでは、室内の内装のグレードがかなり違います。
賃貸であれば、気密性の低いサッシ、劣化しやすい壁紙や剝がれやすい床材、汚れが付きやすい水回り器具が使われています。
持ち家であれば、床暖房、好みの壁紙床材、曇らない洗面鏡などを選び放題です。
これは賃貸では簡単に得られません。
お金を使わないように安い賃貸に住み、快適とは程遠い生活をするのも良い選択ですが、残るのは苦労とお金です。
反対に持ち家に住むことで快適な生活が得られるのであれば、有意義なお金の使い道になる可能性もあります。
ただし、家族構成に見合わない邸宅や生活に不便な地域に家を買うことは浪費に当たります。
また、大きな買い物にはローンを組むことがあるでしょう。
ローンなど借金を悪とする風潮がありますが、ただの資金繰りです。
何かを買うためにお金が必要になった場合、手元にお金がなければお金を借りるのが普通の行動です。
これは先行投資のようなもので、ローン金利を上回る利益を得ることを目的としています。
ローン金利を上回る利益があれば、それは良い借金です。
しかし、ローン金利を下回るのであれば、逆に悪い借金になってしまいます。
また、イールドギャップ(金利差)を活かす方法もあります。
住宅ローンや自動車ローンの金利(1~2%)の金利よりも手元資金の運用利回りが高ければ、手元資金で買う必要もないし、繰り上げ返済をする必要もありません。
将来のキャッシュフローがプラスに働くのであれば、返済計画を変えずに借金したままで問題ないのです。
節約と言ってお金を使わないように行動ことは簡単です。
しかし、節約というものは、お金の対価であるサービスを最大限利用することが目的であり、お金を使わないことではありません。
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