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 VIX インバースETNXIV

 

2015年3月に上場したVIX短期先物に連動する商品で、現在は上場廃止しています。

現在上場している1552 VIX短期先物指数のちょうど逆相関となる商品で、海外ETFで言えばSVXYがそれに当たります。

 

このETNVIX先物がコンタンゴで推移すると大きな利益が値上りする商品で、上場期間はたった3年ですが株価は3倍になりました。

 

ポッツがこの商品を売買しだしたのは、2015年夏に発生した中国金融ショックでした。

このETNは他の銘柄より大きく値下げしていて、「なにこれ?ヤバッ」という感想でした。

それが毎日のように10%変動するので値上りランキング、値下がりランキングにひょこひょこ顔をだし、どのようなものか非常に興味がそそられました。

とは言ってもすぐに取引は始めず、商品設計や上下する要因、長期保有は妥当なのか?

いろいろと調べて長期投資に非常にメリットがあることがわかり、株価が1万円程度の時に300万円分購入しました。

 

ただ思惑とは裏腹に2016年は原油の暴落やイギリスのEU離脱問題(ブレグジット)に混迷することとなり、購入時から半値以下まで下落した時もありました。

しかし、そのような時期でも相場が安定するとすぐさま反転上昇するので、ハイリスクだが価格は必ず戻るという確信が生まれました。

 

そして、トランプ氏が大統領選挙で勝利し、爆益モードに入ります。

その年の年末には14000円を付け、自身のポートフォリオでもっとも年間値上り率の高い銘柄になりました。

 

2017年はトランプ氏の経済対策によって株価は上昇、VIX10を下回るほど相場は安定していました。

株価は2月には2万円、10月には3万円と上昇し、市場から毎日毎日、ポケットに数万円ねじ込まれていく感じでした。

最終的にはその年だけで700万円ほどの利益を出すことができた。

ただ、さすがに1000万以上の金額を一つの銘柄に集中投資しているのが怖くなり、年末までに100株を利確したが、それでも750万近くは保有したままにいた。

翌年も同じように1月入ってすぐに4万円をつけ、「今年も去年みたいな感じで行くかな?」と飄々とした気持ちでいた。

 

そして、25日。

この日は久しぶりに強烈な下げ相場なり、このETNも前日比-12%の大幅下落を記録していた。

ポッツの銘柄分析ツールもリスクオフを示唆するシグナルが出ており、決済することも十分考慮しなければならない状態だった。

しかし、その日だけで90万近く損していたし、昨年のアゲアゲ相場の記憶が強くインプットされていたため、シグナルを無視して決済することなく引けを迎えた

 

そして忘れもしない201826日の朝

朝、目が覚めNY市場を見ると、ポッツは目を疑った。

10台で推移していたVIX30後半を付けていたのだ。

そして、VIX インバースETNに連動するXIVを見る

寝るまで300ドル後半で推移していた株価が10ドル近くになっていたのだ。

 

するといきなり、キューと胸が締め受けられ、意識しないと息が吸えなくなってしまっていた。

動悸で目の前がクラクラするし、吐き気され込み上げてくるほどだった。

 

こうなった原因はすぐ理解した。

このETNVIXが前日比80%以上上昇すると早期償還されると約款に書かれていたからだ。

VIXが前日比120%近く上昇していたので、100%ノックオンです。

原資産は微々たるものとなり、このETNも上場廃止になってしまったのだ。

それから仕事に向かう電車の中では悲壮感をただ寄せながら、夢であれと願いながらXIVの株価を何度も更新した。

 

もちろん、戻ることはなかった。

 

そして、野村証券から適時開示が開示され早期償還が確定。

 

THE ENDです。

 

清算価格は1144円と公表されました。

下落率961

もちろん、東証の値下がり率 史上1位です。

700万以上の損失を確定することとなった。

 

ただ、このETNのトータルの収益はプラスです。

前年に一部決済していたので全額やられずに済みました。

めっちゃやられた翌月に100万近い所得税が引き落とされたことには怒りを覚えたけど

 

反省点

・相場が良好だっただけで、自身が有能だと誤って認識していた。

・相場に上手く乗れただけで実力も何も付いていなかった。

・自身の万能感から自分が作った売買判断ツールすら無視し、リスクに対して非常に鈍感になっていた。

・リーマンショックのような金融危機は100年に1度ではない

ただ、この銘柄は非常に楽しかったし、違う形で今でもVIXへの投資は自分の戦略の一部です。