2021年10月26日付の日本経済新聞の報道によると、川崎汽船の中間決算の経常利益見通しを2,300億円になるとの報道がされた。
この報道に関して、川崎汽船は概ね近いものになると、報道に対して肯定的なコメントを行った。
川崎汽船は現在、経営が思わしくなく、本業の海運業で利益を出せていないのが現状です。
そのため、経常利益を押し上げるものは海運大手3社のコンテナ船事業を統合したONE JAPANの業績によるものがほとんどです。
第一四半期においてはONE JAPAN等、持分法適用会社からの投資利益を888億円計上しています。
第二四半期も本業が同様であれば、経常利益2,300億円はONE JAPANの投資利益といえます。
川崎汽船のONEJAPANの持ち分比率は31%になります。
他、商船三井31%、日本郵船38%。
逆算すれば、ONE JAPANの利益は7,500億円という巨大な利益を上げたことになります。
川崎汽船の場合5,300円程度の株価に対して2,300円以上の投資利益を得たことになります。
その他、商船三井は6,700円の株価に対して1,900円、日本郵船は8,000の株価に対して1,600円がONE JAPANからの投資利益となる模様です。
なお、現在もコンテナ船料は8月に付けた高値水準を維持しています。
このままの海運市況が続くのであれば、さらなる業績予想の修正や増配も考える余地が出るのではないでしょうか?
当情報は個人的見解・相場観に基づくものです。
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