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アメリカの株式市場は9月後半からの相場の下落から完全に息を吹き返し、株式指数は市場最高値を更新している。

投資家の中には保有資産が過去最高額を更新されている方も多くいることでしょう。

 

ただし、それと同時に株式や債券などリスク資産の保有割合が上昇していることに気付いているでしょうか?

例えば現金100万円、株式100万円で投資を始めたとする。

この場合、保有資産に占めるリスク資産の割合は50%です。

その後、追加投資や株価の上昇で株式の保有額が300万円になったとする。

現金100万円、株式300万円。

そうした場合、保有資産に占めるリスク資産の割合は75%になります。

このように知らない間にリスク資産の割合が急上昇している場合があります。

 

そして、昨今好調で人気のある「レバナス」に代表されるレバレッジETFに投資していた場合、単純なリスク資産の割合よりもさらにリスク度合は上昇します。

なぜならリスク資産の変動幅が数倍で値動きするので、リスク度合もそれ相応に大きく見積もる必要があるためです。

自身の保有資産を自己責任で行っているので本人の勝手ですが、何も理解しないままポートフォリオの入れ替えを行わなければ思わぬ落とし穴が出てくるでしょう。

 

特に好調だった2021年の相場ではレバレッジETFは圧倒的な収益を上げていると思います。

今年のように大きな下落相場がなければ、圧倒的に早く確実に資産を作り上げることは可能です。

しかし、下落相場はいつ現れるかわかりません。
11月26日のように何の前触れもなく2.5%もの急落はいつでも起こり得ます。


レバレッジETFは上方向のボラティリティーの大きさによって、収益率は大きく左右されてしまいます。

逆に下方向のボラティリティーが高いと含み益が半減したり、または全て吹っ飛んでしまうことも数年に1度あります。

いくら含み益の残った状態で下げ止まっても、確実に資産運用の目標利回りに対して後退していることには変わりありません。