
アベノミクスによる経済政策により、日本の資産形成への態度は「貯蓄から投資」へと変化しました。
GPIFの株式保有割合の増加、NISAの拡大、マイナス金利など政策が行われました。
2010年代は従来通りに貯金で資産を築いていた人と、投資によって資産を築いた人では運用収益に大きな差が生まれました。
2010年に1万円程度だった日経平均は10年間で3倍に上昇したが、預金利息は0.0数%とわずかしかありませんでした。
従来のように貯金をしていた人は、この10年間全く資産が増えることもなく、物価の上昇をもろに受けた形になりました。
そのような国民が多くいたことから老後の2000万円問題が大きな話題となってしまったとも言えます。
簡単に言えば、リスクを取らず元本保証に頭を傾けていたせいで、老後の生活資金に頭を抱えてしまう事態になったということです。
だからと言って投資している人が世界と比べて有利に生きているとは言い切れません。
日本という世界の主流から外れる国の貧困層と比べても、世界の成長スピードに追い付いていなければ、あなたは世界から相対的に貧しくなってしまうことに変わりはありません。
それを投資せずに貧困に頭を悩ませている人と比べ、「自分は有利に人生を歩めている」と感じてしまっているのであれば、あなたはそこまでの人間だったということになります。
近年、先進国では日本では考えられないほど所得が増加し、新興国においてもニューリッチが多く誕生しています。
あなたは毎年、新興国の人々にバンバン抜かれ、先進国の人々にさらに引き離されてしまっているのです。
世界から相対的に貧困にならないためには、手元の資産をより上手に運用していくしか方法はありません。
他の先進国並みの収入を得るために、収入を増やすか足りない分を副業や投資で補填する必要があります。
例えば、アメリカ人と同等の生活を得たいのであれば、年収は670万円必要です。(物価は考慮していません)
日本の平均年収は420万円なので単純に250万円足りてないことになります。
それをインデックス投資(平均利回り7%)で運用する場合、3,500万円もの資金が必要です。
つまり、インデックス投資家のうち3,500万円以上持っている投資家のみが、世界と比べてなんとか裕福さを保てる状態なのです。
しかし、3,500万円も保有していない人がほとんどだと思います。
そのため、いかに少ない投資金額で250万円生み出せるよう投資を考えなければいけません。
資産がないのであれば、1桁の運用利回り程度で満足せず、20%を超えてやっとまともな投資案件だと考えるべきです。
リスクの非常に高いことではあるが真剣にやり抜かなければ、日本にいる限り貧しい方向にしか進まないことを肝に銘じなければなりません。
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