
2021年もあと2週間で終わりを告げます。
今年は昨年のコロナショックやその後の金融相場と違い、比較的穏やかに、そして上昇した一年だったと思います。
コロナショック後に投資を始めた人ならば、毎月毎月残高が増え、投資の面白さを感じていたでしょう。
特に米国インデックスETF、レバレッジETFに集中投資していた方々は、自分の投資スタイルを確立させられたことでしょう。
個別株や新興国への投資で手痛い損失を出してしまった方は、残り2週間で何とかプラスに持っていきたいところです。
しかし、年末になると海外市場ではクリスマス休暇となり閑散期に入ります。
欧米ではクリスマスから年末まで長め休暇を取り、1月2日から仕事始めをするのが一般的です。
年末が短く、正月休みが長い日本とは逆のスタイルになります。
では株の格言に「閑散に売りなし」というのがありますが、この時期も「売りなし」なのか検証してみたいと思います。
使う指標は恐怖指数(VIX)です。
これはS&P500のボラティリティ(変動)を数値化したもので、基本的に数値が高くなると相場が悪くなると考えて問題ありません。
12月21日時点を100とし、過去10年間の推移と平均をグラフにしました。
平均を見ると、クリスマス前後は比較的低い値にあるが、年末に向けて上昇する傾向にある。
ピークはちょうど大晦日になり、年始に入ると相場は落ち着いている。
原因は定かではないが、閑散相場では板が薄いため平時よりも相場が変動しやすいという問題がある。
相場を動かそうと考えている参加者がいた場合、平時では問題のないロットでも大きく下押しさせることができるので、変動幅が大きくなりVIXが上昇しやすいと考えられます。
まとめとして、市場を動かしている海外投資家が休んでいるのであれば、日本の個人投資家も休んで問題ないと思います。
また、余計なポジションがあるのであれば、クリスマスまでに決済することも視野に入れておきましょう。
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