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現在、個人投資家の間で最も支持されている投資法は米国株インデックス投資です。

長期で安定した収益を実現し、さらに銘柄選定も必要ない。

とりあえず資金が手元にあれば、預金代わりに米国株インデックスETFを購入することで簡単に利益が得られる。最高の投資法です。

しかし、単に米国株インデックス投資と言っても投資先によってパフォーマンスにバラツキがあり、一様に高収益を得られるものではありません。

 

コロナショック後、株価の伸び率が異様に高いインデックス指数にNASDAQ100があります。

NASDAQ1002021年のパフォーマンスは+24%。

一方、NYダウ平均のパフォーマンスは+16%に留まります。

巨大ハイテク企業GAFAM+Tの含まない中小型株式で構成されるラッセル2000にいたっては+11%程度しかありません。

NYダウ平均の1.5倍、ラッセル20002倍もの高パフォーマンスを記録したこともあり、多くの投資家がNASDAQ100に投資するのも頷けます。

また昨年はNASDAQ100にレバレッジを掛けたETF、通称レバナスが人気になり、多くの証券会社で投資信託の取り扱いを開始している。

 

これほどの高パフォーマンスを記録できたのは、コロナウイルス蔓延による外出自粛の影響により、NASDAQ100を構成するハイテク企業(GAFAM+T)のサービスが急速に生活へ浸透し、成長が加速されたことが株価の上昇につながったと考えられます。

つまり、NASDAQ100GAFAM+Tなどハイテクセクターの高パフォーマンスに支えられ、他のインデックスETFと大きなパフォーマンスの差を生み出してくれたと言えます。

さらに2021年は景気循環で言う回復期に当たるため、ハイテクセクターのパフォーマンスが良かったことも言えます。

景気循環:好況期、後退期、不況期、回復期

・好況期:鉄鋼、化学、素材、リース、自動車

・後退期:エネルギー

・不況期:電気、通信、鉄道、医薬、食料小売り

・回復期:ハイテク、金融、建設

こんな高いパフォーマンスを記録したNASDAQ100から他のインデックスに乗り変えることは検討の余地に入るのでしょうか?

 

このまま、景気が復調せず回復期が続くのであれば、2022年以降もNASDAQ100は他を圧倒するパフォーマンスを示すと考えられます。

しかし、景気循環が変わればハイテクセクターは2021年のような上り調子も一服してしまうとも考えられます。

特に景気後退が起こった年はハイテクセクターのパフォーマンスが非常に悪かったことが過去を振り返れば理解できると思います。

例えば、マイクロソフトはITバブル崩壊の2000年のパフォーマンスは-63%、リーマンショックのあった2008年は-45%を記録しています。

同じく、アップルは2000年に-71%、2008年に-57%となっている。

この時期にNASDAQ100に投資してしまうと、かなりの損失が見込まれます。


インデックス投資家にとって一番つらいのは、何年もかけて利益を積み上げきた資産がたった1年ですべて吐き出してしまう恐れがあることです。

そして金融崩壊をきっかけに投資を始めた人と全く変わらないパフォーマンスになってしまうことすらあり得るのです。

つまり、先行者利益が無くなってしまうのです。

 

それを防ぐために景気後退期に限っては、NASDAQ100への投資から他のインデックスETFへ切り替えることで過度な下落リスクに備える。

または、一旦投資を控えることも必要な選択と考えられます。

 

もちろん、コロナショックのように金融崩壊が起きても短期間で対策がとられ、ITバブル崩壊やリーマンショックのような長期間の不況期が現れないこともありえます。

また、GAFAM+Tは社会インフラとして成熟しているとも言えるため、不況期でも底堅く推移する可能性もあります。

GAFAM+Tなどハイテクセクターの成長が加速し、株式投資の王道としてNASDAQ100が未来永劫、力強く高パフォーマンスを記録してくれるとの見解を否定することはできません。