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インデックス投資に代表される長期投資は投資法の王道です。

アメリカ株式は経済成長とインフレーションの恩恵によって年々上昇することが見込まれ、インデックスETFを買えば儲かることは約束されたようなものです。

 

しかし、いくらインデックスETFを積み立てても、死ぬまで一切お金を使わないことはありえませんし、必要な時期になれば売却しなければなりません。

しかし、売り時を間違えれば今まで積み上げていた利益を安く処分することになってしまいます。

特にIDeCoの一括受取をする時期に金融危機が発生してしまえば、利益が吹き飛んだ状態で利益確定をしなければなりません。

 

また、積立途中に金融危機遭遇してしまった場合、長年積み立ててきた資産が急激に目減りしてしまい、金融危機前の資産額に戻すのに何年もかかってしまうこともあります。

そのようなことは無いに越したことはないですが、ここ20年で金融危機での暴落はITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックの3回発生しています。

直近のコロナショックは幸いなことに1~2か月で暴落を脱出しましたが、リーマンショックのように長く低迷することもあります。

現在40歳の方であれば、老後までの20年間に少なくとも2、3回発生することは覚悟しておいた方が良いでしょう。

 

投資家であれば誰でも金融危機を回避したいと思うはずです。

では、それを回避するためにはどのような前兆を読み取り、インデックス投資を中断すれば良いか。

前出に挙げた過去3回の金融危機に共通した事象を読み取ければ、金融危機を回避することは可能と考えます。

 

これは長期金利とFF目標レートの金利差、その時のS&P500の推移を表したグラフです。


FF目標レート


基本的に金利は好景気の時は高く、不況期は低くなります。

好景気であれば株価が上昇すると理解できると思いますが、FF目標レートの低い不況期であっても株価は上昇し、下落しているのは一貫としてFF目標レートの下落局面だけです。

つまり、FF目標レートの下落局面を事前に察知し、インデックスETFを現金化すれば、金融危機を回避すると共に「安い価格で積み立てを再開することができる」はずです。

では3回金融危機に共通した事象はなんなのか?

それは「長期金利とFF目標レートを比較し、FF目標レートが長期金利を上回っている」ことです。

これを「逆イールド」と言い、金融危機の前兆に起こる現象です。

そして驚くことに、コロナショック前においてもその傾向はあったのです。

つまり、コロナウイルス蔓延が暴落の引き金を引いたのであって、それ以前から金融危機の撃鉄は起きていたということです。

 

現状はFOMCによって今後ゼロ金利が解消され、2022年には3回の利上げが予想されています。

3回であってもFF目標レートは0.75%と202112月現在の1.8%とは開きがあります。

そのため、今後23年は安心してインデックス投資を行っても、過度な不安要素はないということです。

しかし、今後の利上げによって10年債利回りを上回る状況が現れれば、インデックス投資から一時撤退することも考えても良いと思います。