何事も始める時はみな初心者であり、スキルの上昇には経験者から学ばざるを得ません。
スポーツのように人的ボリュームが厚く、愛好者からプロまでとことん指導してくれる環境が整っていれば、真剣に取り込むだけで勝手にスキルが身に付くものです。
しかし、環境が整っていなければ、試行錯誤しながら独学で学ばなければなりません。
投資の世界でもそのような傾向が強く、指導者的な人物が圧倒的に少なく、また投資スキルを計る術がありません。
そのような投資界に一歩踏み入ると、半年から1年後には大体同じようなポートフォリオになっていきます。
・大損して切るに切れない塩漬け株
・薄い利益の個別銘柄
このようなポートフォリオになった経験は誰にでもあると思います。
そして、毎日株価を確認するが、当初と比べて投資熱は下がってしまい、中には鬱な状態になってしまう人もいます。
これは一般的な人間の心理で起こされることで、珍しいことではありません。
トレードの根底にあるのは「自分より愚かな者にババを引かせる」ことです。
全ての投資家はアナリストやインフルエンサー投資家、ポッツのような零細弱小投資家にうまいこと騙され、リスクを全部吸収して大損ぶっこいてくれるバカな投資家を望んでいます。
そうしなければ最後に引いた自分が愚か者になってしまうからです。
そのような投資初心者から脱却する方法はたった2つ。
・大損した銘柄を保有しない
・メンタルが崩れるほど大きなポジションを持たない
保有しているアセットに明確な判断材料がなければ、すぐにポジションを切り捨てることが重要です。
投資初心者にありがちなのは、株価の高安しか見ないことです。
大きな含み損になってしまっても、含み益になるまでじっと我慢してしまいます。
これは一番やってはいけません。
大幅な含み損になった時点で投資方針は破綻しているのに、都合の良い記事ばかり読み漁り自身を慰めていることでしょう。
それでは投資への関心が単なる銘柄だけに集中してしまい、市場を見る視野が狭くなってしまいます。
そうなると市場から投資を学ぶ機会が失われてしまいます。
そして、買値に戻るまで日々株価を眺め奇跡を信じ、お祈りすることしかできなくなってしまいます。
これを長期間続けると鬱になります。
儲かることを期待して投資を始めたのに、大損ぶっこいてプライドもズタズタでしょう。
こうなってしまった時のアドバイスは「もう手放してしまおう」と思った時が売り時です。
あなた投資に向いているメンタルなのか確認できます。
経験上、無駄にメンタルが強い人ほど大損しています。
売った後に急騰するようなら、世界一の愚か者として投資なんて止めた方がよろしいかと思います。
まだ最安値の手前で売れたのなら、その経験を糧に大損しないトレードに移行すれば、次第に儲かっていくようになります。
さらに投資経験を積めば、メンタルすら味方にすることもできます。
利益が出ていても胃が痛くなるし、損しても晴れやかな気分にもなれます。
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