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投資に向かう人の多くは好調な相場環境から興味を持ち、資産運用を始めるものです。

反対に相場の急落を知って始めようとする人は、以前に経験があるか興味を持っていた人だと思います。

前者は順張り方の人、後者は逆張り方の人となるでしょう。

 

投資はアセットを買うことで成立するため、上昇トレンドに順張りしていく手法は投資の王道とも言えます。

初心者でもある程度の期間はじりじりと利益を出していくことができます。

これはビギナーズラックともいえ、昨今のインデックス投資法を見れば理解できることでしょう。

つまり、基本的に順張りこそ、投資家の投資スタンスというわけです。

 

しかし、相場の下落期に突入すると、順張りで投資の世界に踏み入れたにも関わらず、順張りできなくなる投資家が多く現れます。

好調な時は「年利何%は月利で何%だから、1か月後、2か月後には資産はこうなるだろう」と皮算用に精を出していたのに、下落期間に入るといつの間にやら「510年後にはこれくらい上昇しているだろう、今は耐え時」などとゴールラインを先延ばしする人が多くなってしまいます。

さらに下落トレンドにも関わらず、逆張りで買い増しを行ってしまう投資家も増えてしまう。

なぜそのような行動を起こしてしまうのでしょうか?

 

順張りはここ数年もっとも脚光を浴びているアセットに手を出すものです。

現在であればインデックス投資であり、コロナショック後ではGAFAMやレバレッジNASDAQ100などになるでしょう。

投資を始めて自分の思った通りに利益を手に入れることはとても気持ちの良い経験です。

投資ブログや一般紙の特集記事で手持ちの保有銘柄が紹介され、「投資を始めなきゃ損!買わなきゃ損!」などと煽られ、先駆者となっている自身を全知全能な投資家という偶像を作りだしてしまいます。

それを肯定するようにポートフォリオもアセットでパンパン、余力ナシという状態に陥る人も多い。

そうなることは非常に理解できる、上昇トレンドは誰だって儲かるからです。

しかし、相場というものは残酷で、基本的なチャートはズルズル値上がりしストンと落ちます。

長期間着実に上がっていたものであっても、下落は上昇の何倍もの圧力を持って一瞬です。

そのため、トレンドの終盤では高値を掴んでしまうことは普通にあります。

つまり、順張り投資は利益を確定することが難しい投資法とも言えるのです。

 

ここからどう売買するかで、その投資家の適性が判断できます。

含み損を見て、仕事が手に付かないようなメンタルの不調を感じるのであれば、行動は早い。

すぐに損切りすることができるでしょう。

逆に、メンタルが強く放漫であればあるほど高値掴みが悔しくてたまらず、ダラダラと下がり続けても手放さない、または逆張りして買ってしまいます。

 

投資はいくら購入単価を引き下げても、相場が反転上昇しない限り利益は出すことはありません。

相場の良好な時期に投資し始めた人は順張り投資家なので、順張りを変えてはいけません。

下落トレンドになったら速やかに切り捨てることです。

そして、大きな損失を見ても何も感じなくなってしまってはいけません。

危機管理能力がなくなることは、投資家として致命的な問題になります。

つまり、高値掴みにビビりながら、メンタルが不調にならない程度のアセットを持ち、余力は残しておく方が最善なポートフォリオの形成法になるわけです。