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投資というものは、リスク反対にはリターンがあり、常に相関関係にあると言われています。

ローリスクならローリターン、ハイリスクならハイリターン。

ローリスクハイリターンなんて投資商品はありえない。

不確実性が高ければ見返りは大きい、不確実性が低くなれば価格は是正されていく。

投資家ならよく知られているもので、なんとなくそう思っている投資家も多いと思います。

しかし、これは正しいとは言いきれません。

 

それは瞬時に完璧に価格が調整される「理想的なモデル」が機能している場合に限るということです。

為替や金利、商品価格、経済指標などで株価は変動していきますが、それが全て関係性を持って、瞬時に株価に反映されることはありえません。

もちろん、最終的には価格に反映されると思うが、時間はかかるし、間違って反映される場合もあります。

さらに、バスケット取引や個人投資家の思考がノイズとなり、正確に反映されるとは限りません。

つまり、リスクとリターンは常に相関関係ではなく、リスクとリターンが相関しない瞬間は、短いながら存在するということです。

 

また、個別銘柄の適正株価は巨大な資本を持つ投資家に価格決定権があります。

その投資家の想定株価と現在の株価に乖離があるならば、その差はノーリスクでリターンが得られるスイートスポットと言えます。

要はローリスクハイリターンの果実は常に転がっていて、それを見極められるのは資本家と同様な目利きができる投資家だということです。

 

では、その目利きをどのようにして手に入れるか?

簡単な方法は、日経225TOPIX100の採用銘柄で値上り510位にランクインしている銘柄とセクターをピックアップする。

ピックアップした銘柄の株価に、影響を与えた材料を調べることです。

為替が影響したのか、商品価格が影響したのか、はたまた長期金利なのか。

調べれば、指標によって各セクターの株価に与える影響が明らかになっていきます。

円安で上がりやすい銘柄、下がる銘柄、商品価格に影響されやすい銘柄。

変動要因が理解できれば、指標の前日比をベンチマークにすることで、株価の変動比が予想しやすくなるはずです。

もし乖離が発生すれば、そこに「ローリスクハイリターンの果実が眠っている可能性が高い」と言えるのです。