
現在、日本のインフルエンサー投資家が投資初心者へ提言する投資法は「インデックスETF×つみたてNISA」が最適解と言われています。
この方法を簡単に説明すれば、
・インデックスETFは安全で右肩上がりに上昇しているから、長期保有なら損する確率は非常に低い。
・買い時や売り時なんかわからないから、とりあえずドルコスト平均法で買っていけばいい。
・儲かることはほぼ確定なんだから、非課税口座にして利益は総取りしよう。
このような投資法と考えていれば良いだろう。
意思、行動、決定を他者に依存する、日本人らしい投資スタイルとも言えます。
それにみんな横並びなら、努力しなくても大丈夫、差が付かない。
投資をしていない人を例に出し、「インデックスETF×つみたてNISA」をしている自分がいかに優秀か悦に入っていられる。
最高の投資法です。
しかし得られる利回りはこれでMAXです。
それより上にいくことはありません。
年に数%程度の利回りで満足できるなんて、素晴らしい人格の持ち主だと思います。
FIREなんて夢見ることもなく、限りある資産をコツコツ積み上げて老後の心配を取り払ってください。
一方、向上心がある人であれば、それより高利回り、他者を出し抜いてでもリスクを取って行こうとします。
そのような人は「どこかで破滅して大損するのがオチ」というのが一般的な考え方です。
しかし、不用意にリスクを冒していれば破滅に向かうでしょうが、しっかりとリスクをカバーしていればリスクを冒さずに利回りを高めることは可能です。
基本的に投資でリターンを確実に上げようとする場合、「値上りする、大化けする、安定している」など一番値上り期待が高い投資商品を選びます。
この銘柄の選別方法はリターンを上げる方法として、大きな間違いと言えます。
あなたが選ぶ銘柄は大概ここ数年調子のよい金融商品、セクターである場合が多いからです。
どの時代も一番熱のある金融商品は変化しています。
例えば、金利一つで大きく変わってしまった、2022年のハイテク株なんかいい例です。
コロナショックからの金融緩和でアメリカのハイテク株に熱狂してしまったら、利益どころか損しています。
つまり、経済状態、金利、為替など市場サイクルの立ち位置を理解せず、銘柄選択を行えば確実なリターンは得られないということです。
そのため経済情勢に変化を注視して見守らないといけません。
次に、買い(ロング)のみで考えている場合、強い銘柄のみに注意が行ってしまうと思います。
「今強い銘柄はわかるけど、弱い銘柄はわからない」という状態になってしまうと問題です。
いくら今が強くても、市場サイクルが変われば、「なんでこんな見向きもしなかった銘柄があがるわけ?」と眉唾な相場にぶち当たります。
組み込んだポートフォリオは総崩れ、オワコンと思っていた銘柄が息を吹き返してしまう。
そんなことは長く投資していると、良くある事です。
その情報をいち早く嗅ぎつけるため、銘柄選別では強いセクターの他に、弱いセクターを空売り(ショート)することを忘れてはいけません。
もっとミクロで見れば、同じセクターでもあっても収益構造や分野の違いで銘柄の買いや売りを交互に出すことも可能になります。
基本的に投資は、情報の視野を広げれば広げるだけ、銘柄の強弱が理解できるようになっていきます。
そして買いと売りを上手く使うことで、投資の理解を深めるスピードは飛躍的に向上していきます。
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