現在、個人投資家に人気のある投資法は、「インデックス積立投資」です。
インデックスETFを毎月決まった金額分購入し、アセットをどんどん積み上げていく方法です。
毎月買う理由は、ドルコスト平均法で、リスクを抑えてアセットが買えるというメリットをあるためです。
これは本当に巷で言われているような、投資の正攻法と言えるでしょうか?
今後、株価の上昇を目論んでいるのであれば、買う時期は「BUY NOW!今すぐ」です。
わざわざ、毎月決まった金額を積み立てるメリットなんか、全くありません。
毎月、どんどん高くなっていく株価を、指を咥えて見ているなんて、機会損失でしかありません。
株価が下がれば安く買えるという意見もあるが、それはただのタイミングです。
狙って買うものではないでしょう。
下落相場は早く訪れれば資産を増やす機会になるでしょうが、積立投資の終期に来てしまったら、ただの災難です。
こればかりはわかりません、運用期間によるとしか言えません。
この投資法がなぜ正攻法と言うのか?
正攻法の投資法は大数に乗りやすく、スタンダードな投資環境では盤石なパフォーマンスを生み出してくれるからです。
しかし、弱点もあります。
普段と異なる相場環境では、逃げ場がないということだ。
「バイ&ホールド、そしてバイ、バイ、バイ」ポジションが一方に偏り過ぎていることです。
2010年代のアメリカ株のように、長期で上昇してくれるのであれば、放っておいても安全に資産が増えたような幻想があったが、これはタイミングでしかありません。
直近数年間の株価推移が右肩上がりであれば、今後もそうなるだろうと考えることは、個人の主観でしかありません。
明確な理由があり、その通りに株価が動いたのではなく、理由は必ず後付けです。
投資開始時期に明確な理由が存在することはありません。
例えば、70年間のアメリカ株式の長期利回りは7%であることは広く認知されています。
もちろん、戦後にアメリカが今後70年間、年率3%のGDP成長率と4%インフレ率を予想することは不可能です。
例えば、戦後から初めて成長期が現れるのは、1960年代の黄金期まで時間がかかります。
そこに至るまでの15年間のGDP成長率は2%前後で、その後3%を超える経済成長を予想することには懐疑的になるでしょう。
懐疑的なまま株式投資をせずにいれば、60年代の株価上昇には乗れなかったでしょう。
一方で、2000年までの55年間のGDP成長率3%を、その後の成長予想に当てはめていれば、ITバブル崩壊やリーマンショックにぶち当たってしまい、利益どころか損失を被っているでしょう。
どちらにしても投資で得するか損するかは、タイミングでしかないのです。
判断材料の全てはこれまでの結果であって、今後を映す鏡ではないということを頭に入れていなければなりません。
コメント