成長株は高PER、高PBRでバリュー投資家からは旨味がない銘柄群と思われている。
それは近視眼的な色眼鏡で銘柄選別しているからである。
いくら買った当時の配当が少なくても、成長を続けて増配を繰り返した場合、初期投資からの配当利回りは高配当株を凌駕する場合がある。
日経225採用銘柄で成長株の10年前と現在の株価、配当利回りを記載する。
ファーストリテイリング
2011年3月 株価:10,410円 配当金:180円(1.73%)
2020年3月 株価:44,190円 配当金:500円(1.13%)
ファーストリテイリングは言わずと知れた成長株の代名詞的な銘柄である。
10年間で利益は3倍にもなり、株価は4倍超にまで成長している。
配当は低水準にも関わらず、初期投資からの配当利回りは4.8%と、まずまずの高配当水準に成長している。
東京エレクトロン
2011年3月 株価:4,585円 配当金:114円(2.48%)
2020年3月 株価:20,355円 配当金:486円(2.39%)
東京エレクトロン日経平均採用銘柄の中でもトップ級にROAが高い銘柄である。
ファーストリテイリングと同様に、10年間で利益は3倍、株価は4倍にまで成長している。
初期投資からの配当利回りは驚異の10.6%まで成長している。
NTTドコモ
2011年3月 株価:1,462円(100分割) 配当金:52円(3.56%)
2020年3月 株価:3,377円 配当金:120円(3.22%)
NTTドコモは高成長、高配当でバリュー、グロース共に人気のある企業です。
初期投資からの配当利回りは8.2%に成長し、株価も2.3倍に成長している。
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