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コロナショックにより金融市場が大暴落する中、多くの日本人は他人事のように考えています。

それは投資=ギャンブルという、現在の日本人特有の思考回路によるものです。

しかし、今日のような投資アレルギーが発生したのはつい数十年ほどのことで、特にバブル景気を堪能した世代が株式や土地取引で大損をかましたことが主な原因だと考えられます。

金融市場は今までに何度も暴落を繰り返してきました。

バブル崩壊では土地神話が崩壊し、ゴルフ会員権は紙切れ同然、地方のリゾートマンションは二束三文なんてこともざらです。

リーマンショックではアメリカの投資銀行が経営破綻し、保険や住宅ローン会社などの金融株も大暴落しました。

そして、その後の不況で自動車メーカーや運輸業までも破綻が相次ぎました。

定期的に起こる金融危機では、優良企業としてチヤホヤされていた大企業であっても、経営破綻してしまうリスクがあります

このことを考えると、未来を予測することは難しいので、投資はギャンブルだと考えることは自然なことなのかもしれません。

しかし、なぜそれらの企業は破綻したのか?

それは経営破綻した企業群を見れば理解しやすい。

経営破綻が起こした企業は不動産、金融、運輸、家電メーカーがある。

それらに特徴されるのは、独自性がない、価格競争が激しい、景気に左右されやすい。

この3点にまとめられる。

簡単に言えば、コスパが良ければどこでもいいと思われている業種です。

この点を踏まえ、これらに該当しない企業であれば、経営破綻しにくいということになります。

破綻リスクが低い企業の株式を買うことで、投資はギャンブルから資産運用に変わります。

現在を生きる人々がこの「資本主義の攻略法」を知っているわけではありません。

学校を卒業して、学ぶことを終えたと考えてる人なら、なおさら必要もありません。

それを見るかのように、日本人の金融リテラシーは先進国で最低レベル国家でもあります。

同調圧力の強い日本では、横並びの村社会が最善、もしくは周りより少し裕福なら最も幸せと考える民族です。

相対的な幸せだけを求めていては、日本人はいつまでたっても貧乏のままとも言えます。

老後資金2000万円の問題などで将来の不安に直面した時、すでに時遅しということはないよう、自己投資や資産運用を怠らないこと現代社会において最善の行動です。