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日本人であれば、「人生、おかねじゃない」と指導者や目上の方が語っているのを耳にしたことがあるだろう。

「江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ」という言葉を上手く利用して、美徳のように語る人もいます。

そんな能書きを垂れる人は、子育てや住宅ローンなどの大出費を終えた人や自給できれば満足という人が多い。

しかし、残念ながら現役世代や子育て世代にはこんな有難いお言葉は心に響きません。

お金があれば、健康的な食事や生活が営むことができます。

お金があれば、心身を病む仕事から解放されます。

お金があれば、子供に良質な教育を受けさせられる。

お金があれば、未来に対して楽観視することができます。

お金があれば、他人から財を奪おうとする動機がなくなります。

いくらお金があっても足りないと思う人は多くいると思います。

 

昨今のコロナウィルスのパンデミックにより、医療機関がパンクし、適切に治療が受けられない国が発生しています。

「それ見たことか」と人生お金ではない論者は声高に叫ぶでしょう。

しかしながら、現在の状況はとても特殊な時世であり、また日本とは違った医療制度です。

そもそも、日本は皆保険制度のため、医療が必要な人達のために全国民が医療費を負担しています。

そのため、皆保険制度がない国では、お金がないと適切な医療すら受けらないことがあります。

日本へ医療ツーリングをする人々がいるように、健康のために高度な医療をいかに安くと、求める人は海外には多くいます。

日本にだけ住んで、海外も知らずに人生を熟知したと思う人は、こんな有難いお言葉を軽々語ってしまうのだと思います。

このような危機が起こった時、真っ先に被害が出るのがお金を持っていない国、企業、個人です。

国家財政が困窮していれば医療制度が整いません。

財務体質の悪い企業は資金繰りに困り、破綻してしまいます。

貧困者であれば感染リスクがあっても仕事をしなければ、生活が維持できません。

 

つまり、いくら尊敬する指導者のお言葉であっても、自身を守るのは自分です。

お金があることは何よりも優れた健康アイテムであり、精神安定剤です。

そのためにお金に余裕があるときは積極的に貯蓄や投資をし、生活基盤の改善または危機に備える必要があります。

消費行動に走ることは慢心であり、愚策とも言えます。