IMG_6007


コロナショックの暴落から株式相場は徐々に冷静さを取り戻しつつあります。

このような相場の転換点に意識されるのは「出遅れ銘柄を見つける」ということがあります。


そもそも、出遅れ銘柄を意識する局面というのはどのような時機か?

上昇相場は成長株や大型株など資金が集まりやすい銘柄群から上昇していきます。

そして、次第に中小や新興株へと流れていきます。

中小や新興株に資金が流れる際、成長株や大型株には利益確定売りが起こるため、株価が一時的に停滞します。

今までの上昇が止まり、相場を支えていた銘柄群に旨味を感じられなくなると、出遅れ銘柄へ意識を向けるようになります。

このような流れで、出遅れ銘柄に触手が伸びるわけです。

 

しかし、そもそも出遅れ銘柄は買っても大丈夫なのでしょうか?

出遅れ銘柄というのは、相場の上昇局面においても株価が停滞、低迷している銘柄のことです。

そのため、適切な出遅れ銘柄をタイミング良く買えば、相場に追いつく形で大きな利益を生み出すことができるでしょう。

値動きが鈍く、株式指数と比べて割安だと判断できればリスクは低いと考えることが出来るわけです。

しかし、出遅れ銘柄にはある特徴的な条件があります。

それは「いつも割安であること」です。

万年割安だから、上昇局面でも割安で放置される。

上昇相場に乗れる出遅れ銘柄は一部で、多くが出遅れたまま上昇しないケースが多々あります。

 

そもそも「出遅れ銘柄」に投資することは必要なことなのでしょうか?

出遅れ銘柄は相場より上昇率が悪い銘柄です。

株価指数の上昇局面において、株価が上がらない銘柄は以前より、下落トレンドになっている場合があります。

これまでも割安だけど、これからも割安が継続しやすいのではないか?

業績や情勢に不安要素があり、今後の見通しが悪いのでは?

この2点のいずれかの条件に当てはまる場合、割安に見えるだけで、実際は割安ではない可能性があります。

それは重要なことで、長期的に保有しようとすることは避けなければなりません。

 

上昇局面において、真っ先に上昇する銘柄群は今後のテーマ株や成長が期待される銘柄です。

人気のある割高な銘柄は業績の成長率が下がらない限り、人気が落ちることはありません。

その銘柄群が今後の相場をけん引していくことになります。

そして出足が遅かったり、取り残される銘柄群は市況が転換しない限り、その後の上昇相場の恩恵を受ける可能性は低くなります。

それはインデックス投資より劣る可能性すらあります。