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先週のワタベウェディングの私的整理に続き、今週は千趣会がブライダル関連事業を投資ファンドに売却すると発表した。

ブライダル業界は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、結婚式需要が大幅に落ち込み、会社運営がままならない企業が多く出ている。

 

昨今の結婚式の状況は少子化の影響で減少の一途を辿っている。

また、若者の貧困化によって、多額の費用がかかる結婚披露宴を控える「ナシ婚」がトレンドになるほど、業界の風当たりは強い。

ニーズの変化からフォトウェディングや海外挙式を推進するなど、「旅行+挙式」というほぼ旅行代理店のような業態に変わりつつありました。

 

そもそも、結婚式はご祝儀ありきが相場になり、商売のあり方が変わっていた。

近江商人の経営哲学のひとつとして「三方よし」という考え方があります。

三方よしとは

【売り手よし】【買い手よし】【世間よし】

を意味しています。

商売において売り手と買い手が満足するのは当然のことで、さらに社会に貢献できてこそよい商売だという理念です。

ブライダル業界は「世間よし」という理念をどこか忘れてしまっていたように感じる。


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出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020


平均相場400万円という、ご祝儀ありきの相場設定を常態化させ、カップルの虚栄心をアピールする場へと変貌させてしまった。

友人や会社の同僚などから3万も会費を取るイベントと化し、若者の結婚式に対する印象も悪くなる一方です。

一生独身を考えている人からすれば、「友達=金食い虫」とさえ考えている人もいます。

コロナによる事業悪化で苦しい状態であっても、go toトラベルやgo toイートのような支援が少ないのも頷ける。



結婚式を挙げなくても幸せなカップルもいますし、結婚式を挙げたからと夫婦円満になるとも限りません。

そして、コロナウイルスが蔓延する時期に結婚式を予定してたカップルが、結婚式をキャンセルしても全額返金されないなど、トラブルが相次いだことは記憶に新しい。

夫婦におけるお金のトラブルは、夫婦関係の悪化を意味しています。

2人で乗り越えられたことを祈る限りです。