6065109f270000e132c84d6b
(株)TOKIOより

 

331日付でジャニーズ事務所から元SMAP中居正広TOKIO長瀬智也King&Prince岩橋玄樹が退所した。

一昨年に創業者ジャニー喜多川氏が亡くなってから所属メンバーの退所が続いており、次は誰かと関心が集まっている。

 

ジャニーズ事務所は日本の芸能事務所としてはトップ級の売上を誇り、紅白に複数グループを送り出し、ドラマでは主演多数、バラエティー番組にも冠番組を持つなどテレビ業界を席巻している。

しかし、その屋台骨であるアイドルビジネスに陰りが出始めている。

昨年末に嵐が活動休止し、今年の10月にはV6が解散することが決まっている。

ビジネスにおいてカリスマ的手腕を発揮した創業者を無くし、引き継いだ姉と姪による経営を不安視する声も出ている。

 

現在、メディア業界はインターネットの普及によってビジネスモデルの転換点となっている。

テレビの視聴率は低下し、音楽も単価の低いストリーミング視聴が多くなり、ミュージシャンはライブ活動を主な収入源と変わってしまった。

そんな中でのコロナ感染症の拡大で、貴重なライブ活動の収入すらなくなり、Youtubeへの進出も余儀なくされた。

 

上場している芸能事務所を見ても、売上高が減少している。

4301 アミューズ


amyu




7860 エイベックス


eive



しかし、だからといって、ジャニーズ事務所がすぐ傾くことは全くないと思います。

なぜなら、ジャニーズ事務所は多数の不動産を所有しているからです。

2018年にはソニー・ミュージック・エンターテイメントから推定100億円とも言われる本社ビルを購入し、テナント収入をもらい続けています。

その他にも赤坂から渋谷方面に不動産を多数保有して、一部では総保有額は500億円ともいわれている。

これらの物件が安定した収益をもたらし、永続的なビジネスを約束しているとも言えます。


とはいえ、一族経営による責任の希薄化をどう埋めていくかが今後の焦点になるはずです。

上場会社であれば、株主責任や社会的責任が問われるため、統治された企業文化が生まれます。

問題の多いタレントのリスクマネージメントや企業統治の透明化をどう進めていくか、非上場会社なりの問題は山積みと思われます。