自由と自立を重視する欧米各国では、社会人になると親元を離れ、自立することが社会の共通認識となっています。
コレクティブハウスやコハウジングなど、日本のシェアハウスと同様の住まいで暮らすことも社会的にも認められ、一般化しています。
しかしその傾向は近年低下傾向です。
さらに昨年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、多人数で生活するスタイルにストップがかかりました。
米Pew Research Centerの調査では、アメリカの半数以上の若者が親元で暮らしているとの結果までも出ています。
日本でも親との同居は「親からの束縛」「自立心の欠如」など、印象は決して良いものではありません。
しかし、日本でも経済的な理由以外に、親と同居を選ぶ傾向が高まりつつあります。
背景には首都圏への一極集中によって、家賃の高騰や生活コスト増加により、一人暮らしのメリットが見出せなくなっている現状があります。
若者の間では、自由を得るために節約生活するよりも、親元で暮らすことで家賃を節約し、消費に向ける方がメリットは大きいと感じてるようです。
また、近年は「コト消費」と言われるように、服や化粧品などモノを買うよりも、旅行や経験のためにお金を使う傾向が顕著です。
つまり、「一人暮らし < コト消費」という考えが拡がっているということです。
自立して親元を離れることは経済状況や結婚などでいつでもできるため、若いうちに資格や知見を増やす方が若者にとってマストな考え方のようです。
ポッツもその考えに同調します。
お金だけの問題ではなく、一人暮らしして家事に時間を浪費するよりも、学習などに時間を振り向けたほうが効率よく、現代社会を生き抜く知恵が備わると思います。
そして何よりも、友人と旅行したり遊ぶことは楽しいことです。
もちろん、余ったお金を投資に振り向けるのも良い考えです。
若いうちから投資を行えば、経験や複利の効果で、経済的に優位な立つことも可能です。
また、将来結婚を選択するならば、生活基盤を作っておくことも出来ます。
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