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昨年からの金融資産の値上りから「S&P500はもはや預金」、「インデックス投資は預金感覚」というパワーワードが誕生し、投資界を騒がせています。

納得する人、俯瞰して嘲笑する人と賛否両論です。

ポッツとしてみれば、「発信者のジョークであって本意ではないよね」という感想です。

ただ、実際の値動きを見れば、買って寝てるだけで資産が増えているので、そういう感覚になるもの納得できる。

 

ある程度年齢を重ねていれば、どの時代にもパフォーマンスの良い金融資産に対してそのようなことを言う人は存在します。

ポッツが投資を始めた頃に流行っていた投資は「円キャリートレード」でした。

FXが大衆化しだしたこともあり、「低金利の円を売り建て、主要通貨と買い建てる」差し引きの金利を受け取るというもので、レバレッジを掛ければ年利30%を超えることも珍しくない投資法でした。

FXのように毎日スワップ金利を受け取る取引では、値動きを気にしなければ毎日毎日チャリンチャリンと金利が入金されるので、永久入金機関とも言われていました。

 

しかし、そんな夢のような金融商品は存在するはずがなく、リーマンショックのあおりで海外通貨は金利低下で暴落。

スワップ金利は漸減し、それを上回る為替差損を生じる結果となり、多くの人が消え去りました。

 

投資では調子が良い時は多くの人がその投資商品、投資法に参加し、自身に都合の良い情報が多く発信され、リスクを軽く見誤ってしまうことがあります。

投資においてリスクを軽んじることは破滅を意味します。

もし、自身の資産の多くを投資にまわしてたり、ロットの大きい取引をしているのであれば、リスクを軽視した発言を目にした際は自分のポートフォリオを再点検した方が良いでしょう。